iPhone4 謳い文句の妙
驚きの「960×640ピクセル 解像度326ppi」!
iPhone4がでました! ネットスラング的にいうと、「もうwktkが止まらない」って感じですね。仕事しながらですが、結局朝まで起きていてしまいました。
ポイントはいろいろありますが、わかりやすいところでは「画面の(密度的な意味での)解像度が、326ppi」だそうです。 これ以上解像度を上げても、人の目にはドットが視認できないんだとか。印刷物並みの解像度です。 ノートパソコン並みの画面が、手のひらに収まっている訳です。すごいですね。
ところが、iPhoneだけがすごいわけではない
自分は、Docomoのケータイも持っています。機種は「F-09A」。 今回あらためてスペックを見てよくよく考えてみたら、こちらも300ppi以上の解像度があるじゃないですか。
スペック表によると、「約3.4インチ TFT液晶 フルワイドVGA(480×960ドット)1,677万色」とのこと。サイズを測って計算すると、およそ310ppi前後です。 いわれてみれば、確かにものすごくきれいな画面。並べてみると、iPhone3GSよりくっきりしています。
体験あっての「言い回しの妙」
日本のケータイがハイスペックであることは知られていますが、そのすごさを、実は実感していなかったようです。 あれだけスペックを謳うメーカーサイトやパンフでも、それには気づきませんでした。 もちろん、数字を目にしていたにも関わらず。
それをAppleは、「326ppi」「印刷物のよう」「人の目の限界」という言葉を使って、実感としてそのすごさを伝えてきました。 これぞ商品のストーリー。数字以上に伝わる言葉のマジックだと思いました。
しかし、言い回しがいくらうまくても、それを裏付けるもの…ブランド力や実際の快適な体験…がなければ、空回りに終わるはず。 実際、iPhone3GSを使っていて、思い通りにならない、なんだかおかしい、というところはほとんどありませんでした。
一方、先のF-09A。正直、満足していません。 タッチパネルは使いにくいし、メニュー構成は難解。カメラは起動に時間がかかるし、シャッター切ってから遅れて撮影されるし、しかもピントが合わないどころか、合っているのにわざわざピンぼけにしてから撮る。ほかにも、細かいところで不満がものすごくたくさんあります。 個々の部分では高機能なんでしょうけど、全体的に寄せ集め感があり、一つのプロダクトと感じることが出来ません。 いくらプロモーションをうっても、こういう体験が先にあると、疑ってかかって当然です。 「ケータイ会議」というのを実機を買ってから知って読んでみましたが、実体験と照らし合わせると、とても正直なレビューだとは思えませんでした。
開発者のみなさん、どうかもっと、利用者視点でがんばってください。